あれ? それ不思議…

Goldfishes and money on a white background

日経ビジネスにある社長のインタビューが載っており、そこに「こんな面白い話があるんです」ということで、以下のくだりがあった。 就業時間が9時から18時の子会社。 残業が月に平均22時間ほど。 で、就業時間を17時に短縮してみたら、就業時間が減った分、残業時間が増えるはずなのに、月平均で13時間ほどに減った…とのこと。 そのあとの説明がうまく理解できなかったが、就業時間を夕方6時に戻されるのが嫌だから、一生懸命やるようになった、という理由とのこと。 つまり、残業が減ったら17時にするよ、という交渉があったのか、と理解した。 いずれにせよ、社員のやる気、マインドを自発的にプラスの方向に向上させる仕組み、リーダーの訴え、ならびに効率的に作業できる指導、ツール、仕掛けなどが同時にあったのかもしれない。

ノー残業デーのように強制的にオフィスの電気を消して、パソコンの持ち出しも禁止で、でも売上げ変わらないよ、という話もよくある話。 実際には家で仕事していますー、などというよからぬ実態もあるかもしれないが…。 いずれにせよ効率の話。

「暇なら寝てて、暇なら休んで、暇なら遊んで」というのは暇の見える化。 だいたい忙しくなく、やることが無い場合でも仕事をしているフリをするのはありがち。 5分で終わる作業を30分かけてみたり、見直し・見直し・見直しを繰り返したり。 でも、暇なら寝ててもいいよ、という職場はなかなか無い。 (仮にそう言われても暇がばれて面倒な仕事を振られるかもしれないから誰も寝ないというのもあるかも。)

非常に安価な製品の大量生産。 見よう見まねの製造で、製造のプロがいない海外工場。 どうしても不良が発生してしまうため、検品でうまく排除したいと思っている。 が、検品漏れが多い。 検品の質もあるが、量を増やそうと、1名での検品をダブルチェックの2名体制にした。 ラインというべきか、チーム割というべきか、1名だけでなくその人がチェックした後に同じ完成品を別のひとがチェックする、というもの。 ありがちな話だが、余計に不良品が増えた。 同じ製品なのか、どういうカウントをしたのか、わからないが、そういう認識を持って、再度1名体制にした。 責任の所在が不明瞭になったことが原因。

ある会社の、今もそうかはわからないが、会社の近くに住むひとには家賃補助がでる、という制度を聞いたことがある。 家賃が相対的に安く会社に遠いところに住んでもらうよりは近くに住んで、“効率的に?”(=夜遅くまで???)働いてね、ということか。 通勤費よりは高くなる補助のように思うし、“近い”をどう定義し、いくらの補助金かわからないが、個人的には“あり”な施策だと思う。 今はリモートで、通勤しないで仕事ができる時代で、近くに住むではなく、遠くでも良いし会社に来なくてもいいから給料安いよ・通勤費安いよ、という方針かもしれないが。 ただ、いずれによせ、近くに住んだら家賃補助という発想は一般的な会社には無いと思う。

託児所にお母さん・お父さんが決められた時間を越えて遅れてくるひとが多い。 「うちは19時までなのですよ…」(もう19時30分なのに…)。 “1分でも遅れた場合は10,000円もらいます”。 この金額が本当か1分でも遅れたらダメか、ここでは比喩だが、要はこのような罰金を宣言したら、みんなが“安心して”遅れ出した。 遅れても金を払えば正当な対価で「その分サービスしてね」ということになって「申し訳無い」がなくなった、ということ。 金額に非現実性があれば急いで子供のところへ向かうかもしれないが、働くママ・パパの“どうしても緊急が起きて遅れてしまった”ということは許容してあげたくなるし、それは平等でなくなるし、そもそも高額すぎると訴えられるかもしれないし、そもそもどうやって回収するの? ということになり、高額なんて無理な話。

知り合いのメンタルトレーナーが早起き人生に変えようとしたがなかなかできず、尊敬するひとに雑談していると「あなたは無理よ!」とのこと。 それにかちんと来たというのもあるが、簡単な理由で集中して仕事をしていると時間を忘れてつい遅くなってしまい、また、乗ってきていわゆる「ゾーン(Zone)」に入ったらもう少しやりたくなる、のが根源。 イヤイヤでなくワクワクしながら仕事をしているから遅くなり、早く寝られないから早く起きられない。 ちなみに早くとはAM4:00に起きるレベルの「早く」だ。 なので、目覚まし時計を“寝る”時間に設定するようにして、仕事を中断させる“きっかけ”・早く寝ようと思い出させる“きっかけ”をつくったとのこと。 当然、そこから寝るのか仕事を続けるのかは意志だが、脳をリセットさせる・気づかせる外部要因は効果があるもの。 目覚まし時計を寝るために使う、おもしろくない?

人を動かすときに“逆” (あれ? それ不思議!) となる仕掛けが重要なことがある。 それを発見するのはなかなか難しいけれど。 人が前向きに・積極的に・自発的に動くというのはなんだろう。 見返りか、自己実現か。 品質に関する業務をしていると、海外工場で本当にびっくりするような不良品が現れる。 「安価で、量産で、この地で製造するかぎり無理ですよねー」と皆が言う。 現場でいろいろとご苦労されていて色んな対策を打ったが埒が明かない、のだと思うが、このような逆仕掛けでひとを動かすことで排除できないだろうか? 日々悩んでいるところ…。

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