私を追いかけて!

私を追いかけて!

Catch me if you can

スピルバーグ監督でディカプリオが主演している映画のタイトル。 逃げる立場が、私を追いかけて・捕まえられるものなら捕まえてごらん! 的なことだと思う。

ホテルでルームサービスに電話すると、はい、鈴木様。
飛行機もビジネスなどになるとCAさんが、はい、佐藤様。
Facebookなどでは勝手にタグ付けされて、いつどこにいるか/いたのか公開。
車でETCを利用するといつどこのETCを通って幾ら払ったか明確。
カーナビによっては最近の走行した道の色が変わって、どこを通ったがわかるようなものも。
LINEはもちろん既読サイン。メッセンジャーはどれくらい前に見ていたかが表示される。
お子様向けにはGPSでどこにいるかがわかる携帯もあり。
そもそも携帯を持っているのだから電話したらすぐに出られるはず(よっぽどのことがない限り)。便利な世の中…。

人は追っかけられている(捕まえられている?)が、モノはそうでもない?

トレーサビリティが発展してきた世の中であるが、弊社に持ち込まれるような比較的安価で海外で量産している雑貨、付録、景品などの場合はそうでもない…。 事故が出たときに、ロット管理されておらず、どこまで再検品すべきか、どこまで回収すべきか、判断し難い。

合成樹脂製品で一つの金型から複数個を一度に射出成型する(多数個取りする)ことがあり、サイズや形状、重量、色が特定箇所だけわずかに異なる、ことがあり得る。 個数が増えれば増えるほど可能性は高まる。
わずかな充填遅れ、圧力や温度のわずかな違いが原因。 他のパーツと組み合わさってはめ込み、ネジ回しされて製品となる場合に、はまるものがはまらない、ということが無きようバラツキを抑えて製造する必要がある。
このとき、キャビティ番号(多数個取りのそれぞれを個別管理する番号など)を刻印していないことがある。
費用インパクトはわからない、が許容されないレベルなのだろう。

日本は、想定外という名で片付けてしまうやるべきことをやっていなかった事故で多大な被害を経験している、と思う。
やるべきことをやった正当な価格で製造し、販売したいところ。
製造原価の削減圧力は引き続き強く、競争環境がグローバルで厳しい世の中、嗜好品というのだろうか、すべての商品が有っても無くてもいいモノに位置づけられる時代にあって、消費者の購買心理を越える価格は低い。
消費者の理解を得ることは困難に思うが、あと一歩だけ供給側の各プレイヤーがやるべきことやった価格で請求しあいたい。
日々、課題のあるアイテムが持ち込まれる検査会社にいる我々だけではなく皆が思っていることではあるが、まだ、その状態には至っていない…。

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