スーツにネクタイの時代に代わる、トレンド変化に伴う新たな「品質」
最近、大手銀行が「通年ノーネクタイ」を導入するというニュースが話題になりました。 かつては信頼の象徴だったネクタイなど、かつての「ビジネスマンの制服」としての地位は揺らいでいるのかもしれません。
データを見てもその傾向は明らか。 経済産業省の調査などに基づくと、ネクタイや革靴の出荷額・生産額は、ここ数年で減少傾向にあります。 コロナ禍でのリモートワークの浸透が決定打となりました。 通勤が「オプション」になったことで、かっちりした服装の必要性が低下したのです。
しかし、装いが自由になったからといって、品質への要求が緩くなった訳では無いのがポイントです。 例えば、在宅勤務なので室内着並みに楽な着心地が良いけれどオンライン・ミーティングで失礼に見えるのも困る…というニーズ。 そこでは「パジャマなど室内着の様にゆったりしていて家庭内洗濯でケアできるのに、画面越しにはビシッとして見える」という、相反するわがままを叶える高度な技術が求められています。
例えば、動きやすさを左右する伸長回復率 ( JIS L 1096 )。 ただ伸びるだけでなく、肘や膝がポコッと出ない「復元力」こそが、だらしなさを防ぐ生命線です。 洗濯試験 ( JIS L 1930 )後の外観チェックは欠かせません。
さらに、柔らかなニット素材が増えたことで、摩擦による毛玉を防ぐピリング試験 ( JIS L 1076 ) や、鋭い物や引っかかりのある物との接触で生地の糸が飛び出さないかを確認するスナッグ試験 ( JIS L 1058 ) の重要性も増すことでしょう。 高解像度のWEBカメラは、意外とこうした「素材の劣化」をシビアに映し出してしまうものです。
自由という名の新しいルールには、新しい「物差し」が必要です。 時代に合わせた独自の評価基準を、私たちと一緒に設計してみませんか ?