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知見

信頼の糸を紡ぎ直す : サプライチェーンの「健康診断」

子供服などの衣料品から基準値を超える有害物質が検出され、自主回収となったニュースが話題になることがあります。 調査したところ基準値を超えるフタル酸エステル類やホルムアルデヒドが検出された…などのニュースです。 直接の健康被害は確認されていないとしても、お気に入りのブランドを信じて購入した方々からすれば冷や水を浴びせられたような心境ではないでしょうか。

品質管理というのは、例えるなら「バケツリレー」のようなものです。 どんなに最後の一人が立派なバケツを持っていても、途中の誰かが底の抜けたバケツを渡してしまえば、届くはずの「安全」という水はすべて漏れてしまいます。 上記のようなケースは、まさにこのリレーのどこかで「底の抜けたバケツ」が混じってしまった状態といえるでしょう。

特に海外に生産拠点が点在する現代のサプライチェーンは、迷路のように複雑です。 「この生地、どこで染めたの ? 」「このボタン、誰が作ったの ? 」という問いに対して、隅々までライトを当て続けるのは至難の業。 しかし、その「見えない部分」にこそ、企業としての誠実さが宿ります。

サプライヤーの皆様にとっては、納期やコストのプレッシャーは計り知れないものでしょう。 例えば「SDSは手に入らないけれど不使用宣言書をもらったから良しとしよう」等と判断してしまうこともしかして現場ではありがちなのかも。 しかし、一度失った信頼を回復するには、失ったコストの何十倍もの時間と労力が必要です。

「一針一針」に心を込めるように、一つ一つの工程に品質の裏付けを。 それが巡り巡って、ブランドという名の強固な鎧になるのです。 消費者が、再び心から「素敵 ! 」「可愛い ! 」と手放しで喜べる日が続くことを願って止みません。

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