〜「表面はカリッと中身は
ふっくら焼けるトースター」を検査〜
新商品が一味違うことを明確にしたい
- ご依頼
- 「新たに開発したトースターは、これまでと比べて短時間で市販の食パン表面にちょうどよい焦げ目が付き、カリッと焼ける。さらに、加熱時間が短いことから中身はふっくらとしている。この2つを検査で証明し、メリットとして売り出したい」というご相談がありました。このプロジェクトでは、おいしい見た目と食感の証明が求められたのです。
- 検査内容
- まず食パンの中身が「ふっくらしている」というのは、焼いても内部の水分量の変化が少ないことと考え、焼く前後での水分量と重量を測定し、従来品との比較を提案しました。次に「ちょうどよい焦げ目」については、さまざまな焼き時間を試し、焦げ目の異なる食パンを用意して比較することにしました。食パンは、試験当時日本で一番売れているものを選び、焼く前からの乾燥をできる限り避けたいと考え、6枚切りの真ん中の4枚だけを使用しました。
- 実施イメージ
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- 水分量は加熱乾燥法にて算出し、重量は秤で計測しました。焦げ目の検査は10秒、45秒、60秒、90秒と焼き時間を変えた食パンを用意。この際、連続してトースターを使用すると内部が高温のままで焼きはじめるため、焦げ目の付き方に影響が出てしまいます。そこで、温度と湿度を一定に管理できる恒温恒湿室の中で検査を行い、一度焼いたらトースター内部が室温に戻るまで待ってから再び焼くということを繰り返しました。
- 結果
- 水分量と全体の重量の比較については、確かに違いがありました。一方で、ちょうどよい焦げ目やカリッとした焼き具合は、その感じ方に個人差が出てしまい、「ちょうどよい」とは言い切れない結果となりました。この検査を踏まえ、新商品は従来品と比べて早く焼けるトースターとして販売されました。