材質・混用率

「工場の材質情報は正確? PU? PVC? すぐ錆びるステンレス? などの事故…」

製品の材質は、当然ですが作られる製品の特性となります。機能を担保したり、使用環境での強度(温度、湿度、紫外線、など)を確保したり、安全性を担保することになります。

例えば、消費者の感覚としては、カシミヤだから暖かい、ステンレスだから錆び難い(錆びないわけではないですが)、なるべく綿などの天然繊維を使った服を着たい、磁器製だから陶器よりも温度差で割れにくくて安心、などがあるかと思います。

工場の材質情報は正確? PU? PVC? すぐ錆びるステンレス? などの事故…

一方、ビジネス事業者としても材質取り扱いの社内ルールがありえます。例えば、PVC (塩化ビニル樹脂) は使用禁止としている (PUでなければならない)、スチールは錆びやすいのでステンレスや真鍮を推奨する、天然ゴムは使用禁止で合成ゴムでないといけない(ラテックスアレルギーのリスクをなるべく排除したい)、シルバーアクセサリーを変色しやすくなるのでアクセサリーボックスにレーヨンの使用は禁止している、エナメルというなら本革でないとだめ(合成皮革ではだめ)、などがありえます。

海外工場が恣意的かどうかはわかりませんが、誤った材質情報が提供されることがあります。日本側(輸入者)とコンタクトするのはアセンブルを実施する最終出荷前の工場だが、実際に生地を作っている工場、パーツを作っている工場、成型している工場などは、下請け、あるいは下請けの下請けなどで、情報が伝言ゲームとなって正しく伝わらない、ことがあります。また、そもそも材質に対する知識が無くうっかり間違える、なんてことも。原料・生地などをマーケットで調達しており正しい材質情報を確認していない、ということもありえます。結果として、上述したような消費者の想いや事業者のルールに違反してしまうケースが散見されています。

材質は、上記のような背景も鑑み、量産前に確認されることを推奨します。また定番品・リピート品であっても何らかのルールで再確認されることを推奨します。工場が材質を勝手に変更する、ということも起きています。弁当箱に刻印してしまったけど実は材質・耐熱表示が違った。全数作り直し。ヨーロッパ製のストールの材質タグの混用率を信じて卸したが実際は違っていた。全数付け替え。禁止されているPVCが使われていた。全数製造し直し。このような突発的な事故・クレームに対する無駄なコストを回避すべきでしょう。そのためにも、事前に材質を確認することを予算化して、決められた単価・低コストで対応することが推奨されます。

材質鑑別・繊維混用率
問い合わせ先: TEL 03-5944-1180

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