安心・信頼の“見える化”

衣料品、生活用品、食品、その他生活用品を購入する際、特に何も考えずに、安心でき信頼できる、と思える商品もあれば、裏面表示を詳しく読んでみたり、販売員さんに評判を聞いてみたり、良い商品だろう・問題は無さそうだ、と理解はできても、気持ちとしてはどうにも購入しづらい商品があるかと思います。

もちろんその商品の特性や値段によっても左右されますが、同じ商品であっても、直感的に安心して購入できるものとそうでないものがあると思います。

この両者を分けている理由は、安心・信頼を醸成させる“アイコン”の有無。 企業名(ロゴ)はひとつのアイコンです。企業名を知っていたり、肯定的イメージがあれば安心・信頼できます。 例えば、“ユニクロ”。 ユニクロで買い物するときに、ほつれたりしないか? 色落ちしないか? などは思いもしないはず。 あるいは、イトーヨーカドーの食品売り場にあるニチレイフーズの冷凍食品も食べても安心か? なんて思いもしないはずです。 企業名は知らないけど、政府のお墨付きがある、業界基準を満たしている、有名タレントで広告している、なども安心・信頼の“アイコン”でしょう。 これらは、“他人”の力を借りて安心・信頼を醸成しようと試みていることになるかと思います。

しかし、“他人”の力を借りることにはお金がかかります。 また、自社の認知を短期的に高め、企業名を知ってもらって、安心・信頼を醸成することにも大きな費用がかりそうです。

そこで、“自分”にも企業名はしられていないが安心・信頼の“力”があることを、効果・効率的に生活者にコミュニケーションするひとつのアイデアを紹介します。 それは、検査を通った信頼性のある自社の商品に、検査された事実を安全マークや信頼マークに体現し、その価値が直感的に感じられるロゴ化を行うのです。 且つ、目につきやすいパッケージ位置に印刷し、消費者の視覚を刺激し、数秒という買い物における意思決定の瞬間に、安心、信頼できると思って買っていただく反応(=適合性)を起こさせよう、というアイデア。 新興企業であっても、有名な会社でなくても、効率・効果的に安心・信頼性を訴求し、低認知のハンデをカバーできえるひとつの方法です。

これにより、生活者が、自社製品をより選んで頂ける可能性が高まらないか? この効果を見極めるためにメーカーや流通PBはテストマーケティングしてみてはどうだろうか? と思われるのです。

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