Live as if you were to die tomorrow, Learn as if you were to live forever.

Statue of Mahatma Ghandi

ガンジーの言葉。 ガンジーを尊敬するインド人の友人から教わった。 「明日死ぬかもしれないと思って、悔いのないように今を一生懸命生きよう。 永遠に生きると思って、日々学ぶ姿勢を忘れずに、学びを継続していこう。 学んだことはきっと将来役に立つ」という意味と理解している。

同じ会社で同じ品質事故が繰り返されることがある。 同じ会社、とは言っても担当者は違うかもしれない、部署が違うかもしれない、何らかのケアレスミスが起きたのかもしれない。 2度あることは3度ある、なのかもしれない。 防げないことは確かにあるが、防げたはずのこともある。 又、今後は防げることもある。 失敗から学ぶのか、一過性で喉元過ぎればで生きるのか、どちらを選ぶのか。

最近、気になる点がある:

  1. 人は自分を批判しない。 「しょうがない」理由を探して終わりがち。 一方で、他人のミスは批判しがち。 従い、事故は他人のせいと判断することが多い。 品質に関しては、この人間の心理をとりあえず忘れて、失敗から学ぶ方針で失敗をオープンに、失敗を関係者で共有し、原因と対策、今後何をすべきかを議論し、失敗を成功につなげる ( = 再発させない) 方法は効果が無いだろうか。 難しいかもしれないが挑戦すべき価値はあると思われる。 PDCAという言葉はあるが実態はうわすべりな感が強い。 事故を共有しようという試みはあるが、うわべ感もある。“本質的”なPDCE回すことはなかなか難しい。 事故費用は吸収できて会社は継続しているのだからいいでしょ、なんて声もあるが、過去に無いほどの大きな失敗が起きるかもしれない。 失敗は宝。 皆で喜んで共有して学ぼう。 小さな失敗は宝。 本当に大変なことになる前の宝。 「2016年は失敗を高評価・オープンにする年!」なんてスローガンで試してみるなんてことはどうでしょうか?
  2. 人件費について。 費用だから少ないにこしたことはないが…。 利益を出すために少人数で多数の仕事を素早く回そうとすると、忙しく働いている状態が恒常的となって余裕が無くなり、思考力が欠如して知恵が抜け漏れることがある。 余裕が無いのでとりあえずの思考で終わらせてミスが残っていることも、多数で議論して知恵を出し合うという無未然防止策が抜け漏れることもある。 できれば「品質を徹底している」を営業での重要な売りにして、費用ではあるがもう少し余裕を持たせるリソース配置をすることが必要では、と思う。 戦略立案・営業部隊ももちろん重要だが品質を売りにつなげる方針で引き続き優秀な人材配置を品質部隊へ!

冒頭に戻って、ガンジーの言葉を“品質”に置き換えると、「事故が起こると思って、高リスクマインドで日々品質に注意して業務しよう。 事故を起こしてしまったらその場しのぎではなくそこから学びを得て、将来に活かそう」。

まかり間違っても、「事故は起こるかもしれないが起きないかもしれない。 事前の各種検証はコストがかかる。 起きないかもしれないから、コスト優先で品質管理は後回し」、あるいは、「今回はうまく切り抜けられたしクレームも今のところ無い。 “失敗”のことは忘れて前を向こう」などという考え方は避けていきましょう。

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